感性を大切に出来ない人間に子供の感性を育むことは出来ない。サッカーの育成における最大の問題はこれである。
— KEI 走り抜ける12月 (@Keivivito) 2015, 12月 27
私はセンスのない大人が日本には多いような気がしている。
そんな大人が多すぎるがためにサッカーセンスのある子どもが日本には少ない。
センスっていうのは感性だと思う。センスのイイ人は目に見えないなにかを身に纏っている。ロジカルを身にまとう人、正解を振りまく人間にセンスのある奴はいない。本当に大切なことがわかる人間は他人の感覚を邪魔せず刺激する。物事の表層ではなく本質の奥深さがわかる。そういう人がいま、必要とされている。どの分野の育成にも。
ある本の一節をご紹介させて頂きます。
創造する力の根っこ
どんな分野でも、一流になりたければ基礎、基本を徹底してマスターする必要があります。しかし、基礎、基本ができたあとを左右するのは、知識や技術の詰め込みではなく、創意工夫をする力ではないだろうか。そんなふうに思うようになったのです。
では、創意工夫をする力の根っこはどこにあるのでしょうか。数多くの音楽家や教育者に話を聞いてきて、それは、鋭い五感であり、磨き抜かれたセンスなのだと思うようになりました。「ここを変えてみたらどうかな?」という発想は、対象の色や形、音や素材のごくわずかな違いを感じ取ることができて、初めて生まれるのです。
センスというのは、地道な日常の積み重ねで磨かれるもので、ある日何かをやってみたから次の日にすぐ変化があらわれるというものではありません。すぐに効果の出ないことを積み重ねる根気や息の長さが重要になってくるのです。
『子どものセンスは夕焼けが作る』という本は本当に素晴らしい。教育に関わる人、子どもを持つ 親御さんは絶対に読むべきです。
そしてこの著者の書いた本を読み漁るうちに私はこの人に会いたいと思った。弟子入りしたいと思った。本当に大切なことが惜しみなく描かれている。きっとこういう人はサッカーを教えても一流のチームを作り上げる。
上述の本を読みながら『サッカーセンスが身につく88か条』なる本を読んでいたら色々と繋がった。
センスは感性
センスは感性です。感性は指導によって教えられるものではありません。逆に教え込もうとするとコーチの顔色ばかりが気になり、目の前で起きていることが見えなくなってしまいます。そうなると何も感じなくなってしまいます。センスを磨くには自由にプレーすることが大切です。センスのある選手と一緒にプレーすること。レベルの高いサッカーをたくさん見ることです。世界的な名プレーヤーのほとんどはプロになってからも楽しんでプレーをしています。それが子供の頃ならなおさらです。自由にやって、何度失敗をしても怒られない。うまくいったときは誉められる。こういう環境がセンスを磨くには必要なのです。
センスは感性。それは教えることはできない。
考えることよりも感じることを大切にすること。
センスのあるサッカー選手を育てるためのヒントがたくさん散りばめられている。
本当に大切にしなければならないのはなにか考えることからはじまる。
感性に忠実であれ。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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