感情をのせるということ
「サッカーは感情表現なんだ。すげえプレーヤーのドリブルやパスには感情がもろに乗っかってる。うれしくても、かなしくても、どんな気持ちもボールに込められるんだ。」
「ジャズはさ、プレーヤー一人一人がその場でメロディー作って表現するんだぜ。個性と個性がぶつかりあう。ジャズはハードで熱い音楽なんだ。」
ジャズもサッカーも同じなのである。個性と個性がぶつかりあうハードで熱いものなのである。音を奏でるのは人間の感性だ。メロディを表現するのは人間の感情だ。ジャズは即興なのである。同様にサッカーも即興なのである。気持ちをボールに込める。感情をピッチで表現する。もっと感覚に身を任せればいい。呼吸をするかのように自然に感情をボールで表現できるようになったとき、本当の喜びを味わうことができる。
自分を信じて、想いを表現するということ
「オレ…まだまだよくわかんねんだけど… ジャズが大好きじゃんか… バスケやってたけど… プロになれるともなりたいとも思えなかった。でも、ジャズは違う。」「何百、何千…や、もっともっと。たとえ何万時間の練習が必要でも… オレはジャズプレーヤーなるよ。きっと…なる。世界一のジャズプレーヤーになる。」
自分を熱くさせるもの。それは自分を表現できるものであり、自分の心を動かしたものであり、それは人の心を動かすものである。サッカーもジャズも人の心を動かす力がある。自分を表現する手段を持つ人の多くは、人の心を動かす力を持っている。誰かを喜ばせたい。感動させたい。と多くの人は願っている。それを可能にする人としない人の差は、単純にやる人とやらない人の差だ。それを続ける人と続けない人の差だ。
自分の夢に向かってやり続けなければ、決して夢は叶わない。
何百、何千、何万時間の練習をしてでもやりとおす気持ちを持ち続けること。
とてもシンプルで難しい。でも不可能じゃない。
人の心を動かすもの
この作品の一節を引用させてもらった。
この漫画の主人公はひょんなきっかけでジャズに感動し、ひたすらサックスを感情的に吹き続ける。上手くなりたい、人を感動させたい一心で。しかし、楽譜すら読めないまま初の生演奏を迎える。そのステージでは感情的な演奏が裏目に出て客から大クレームを受け追い出される。でも、はじめて一緒に演奏したメンバーは彼の感情的で想いを音に載せる演奏に魅せられジャズの本質を知る。
このストーリーで私が感じたことは、”自分の感性に忠実であれ”ということだった。
楽譜が読めることよりも、感情を音に込めることが大切なのである。
自分の感情を音に載せることが人の心を動かすのである。
サッカーも同じじゃないか。
インサイドキックができることよりも、ピッチで感情表現ができることが大切なのである。
サッカーはジャズなのである。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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