私は4年前、この村上隆のインタビューを聞いて衝撃を受けた。
通勤中に毎日毎日、何十回も聞いた。
村上隆と言えば世界的な芸術家だ。
インタビューを聞いていて感じたのは、まったく飾らない、誰かの目を気にすることもない、ただただ”ありのままの自分を表現する”人間だ。ということ。
強烈な人間性が発する言葉に宿っている。印象に残った部分を書き起こしました。
※最後に音声リンクも貼りましたので聞いて下さい。
日本に足りないものはなんでしょうか?
日本に足りないのは、日本は世界一、世界一ですよ!世界一すごい国なんです。すべてが満たされて、ほぼ全てとは言わないけれども90%以上の人間が食えてるんですよ。
こんな国はないんですよ他には。それを理解していないことが欠けているんじゃないのでしょうか。
そういうことに気がつかなければならない。
気がつくための教育を施すことが大事なんじゃないかと思う。
足りないのは正義心とかそういうものを育む教育が圧倒的に足りてないと思う。
正義心とかそういうものを育む教育が足りてない。と村上隆は言う。
これは言い換えれば、何が正しくて何が悪いことなのか、そういうことに気づく為の力が多くの人に不足しているということなんだと思うんです。
誰かに流されて生きちゃダメなんですよ。自分がおかしいと思うことに素直に反応しないといけないと思うんですよ。おかしいと思うけどみんながそう言うなら… って思考停止しちゃう人がたくさんいる。これじゃ本当に正しいこと、間違っていることに気がつかない。
夢を叶える為には何が必要でしょうか?
10年間の修行です。つらい修行しかない。人生には修行しか必要ないと思う。
夢を叶えるなんてことは、まさにおこがましい!
そんなふざけたことはこの日本と戦争でお金を稼いでいるアメリカとかイギリスぐらいしか達成できないんですよ。明日の飯がたらふく食べたいっていう国がたくさんあるわけですよ。夢がなくなったとか夢を叶える為にとか言ってる場合じゃないんですよ。
そうではなくて、こんだけ恵まれた国に生まれてラッキーであると、ラッキーであるということを自覚しつつ、その先に何ができるのか。その上でなにか夢があっていいとは思うけれども、社会構造の中でのリアリティを剥奪してアンチリアルな夢ばかりを育むと、絶望するしかなくなる。つまりひきこもりとかっていうのは、あまりにも巨大な夢に押しつぶされているんじゃないかと思うんです。
私は日本を離れ、海外を放浪した時に日本のすごさが理解できた。
自分たちがどれだけ恵まれているかということは日本を離れてみて初めてわかる。
自分たちがどれだけ恵まれているかということを知ることはとても大事だと思う。
そして村上隆の話を聞いて、本当の意味で”生きる”為に私たちは学ぶ必要があると感じた。
私たちはこの恵まれた国に生まれたからには、もっと困っている人たちに手を差し伸べることをしなければならないのだと思った。自分の”好きなこと”やりたいこと”が、ただ私腹を肥やす為だけであるならば、あまりにも貧しすぎる。
このインタビューは必聴です。
聞いて下さい。
本当に大事なことはなんなのか。本質はなんなのか。
真実はどこにあるのか。これを見ようとしなければ、知ろうとしなければ、サッカーなんて上手くならない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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