チームを愛するということ、選手を愛するということ
モウリーニョがインテルを去る時、外で涙を流すマテラッツィに歩み寄り別れのハグをする場面。モウリーニョはメディア向けの顔と本当の素顔は異なる。クールで知的、計算され尽くされた知将というイメージが強いが、モウリーニョは温かい愛情でチームを包み込んでいる。選手との強い信頼関係があることがわかる。お互いに固い絆で結ばれていることがわかる。そういったベースがないと戦術や策略などがチームとして表現できるわけがない。モウリーニョは誰よりも選手を愛し、情熱を持って向き合っているのだろう。
”信頼”はお互いの体温を感じ合うハグからはじまる
バカでも良い。勉強ができなくても良い。仕事ができなくたって良い。
サッカーを通じて本当に伝えなきゃいけないことは、テクニックだとか戦術だとかじゃなく人としての温かさであり、愛のあるハグであり、リスペクトの握手であり、いつでもオープンに家族のように受け入れられる抱擁であるべきだ。それは愛であり人間にとって生きる上で大切なものなのである。
大きな愛で選手を包んで欲しい。わざとらしさはいらない。形式に捉われたものではなく。自然に人と人の体温が伝わるハグでいい。最高の瞬間をともに味わうために必要なのは強く固い絆で結ばれた信頼がなければならない。その信頼は温かい愛情を持ってもたらされる。
ブラジル人選手が皆優しいのはきっと温かいハグの中で生きているからだ。
ロナウジーニョもネイマールもダビドシウバも皆、陽気で情熱的で優しく寛容で人の心を大切にする。私は勉強ができることよりも、仕事ができることよりも、お金をたくさん稼ぐことよりも、大切なことがあると思っている。
私は温かい愛に包まれた家族と仲間と共に生きていきたいと思う。
いつだって本当に必要なのは温かい愛情に他ならない。
サッカーが上手いチームを作ることも 、強いチームを作ることも、温かいハグで包み込むことからはじまる。
自分にとって本当に切実なことは、言葉では言えないのだということにも気づく。言葉にしないのではなく、言葉にならない秘密が私を生かしている。 by 谷川俊太郎
— Copy writing (@Copy__writing) August 17, 2015
楽しそうに生きているひとを見ると、見ているこちらまで幸せな気持ちになる。誰かのためではなく、自分のために生きることが、結果として誰かの力になることがある。自分を深く楽しませることは、決して自己満足なんかではなく、極めれば立派な(この世でひとつだけの)仕事になるのだろう。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) August 14, 2015
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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