ブラジルのロビーニョとネイマールとガンソのボール遊び
遊びの中で磨かれた表現力。洗練されたボールタッチは見るものをピッチに誘う。
サッカーは競技である前に最高の”遊び”である
勝たなければならない。負けてはいけない。悔しい気持ちがなければいけない。とサッカーをやる子供達は大人に言われるけれど、本当は勝つことよりもサッカーそのものを心から楽しむことが絶対的に大切だ。勝つために、自分の個性を殺すくらいならチームを辞めていい。悪いのは君じゃなく。サッカーを楽しませてくれない大人が悪い。サッカーは”遊び”である。ネイマールもロビーニョもガンソもひたすらボール遊びを楽しんでブラジルを代表する選手になった。彼らのプレーは何度でも見たくなる喜びに溢れている。サッカーはそういうものだ。心からサッカーを楽しめた時、自分を解放できた時に最高のプレーを表現することができる。
ガンソは異次元の上手さ
ガンソという選手は昔からネイマールと比較されるほどのポテンシャルを持つと言われていて、なかなか表舞台(ヨーロッパ)にでてこない。しかしながら、凄まじいテクニックを魅せ続けていて、ブラジルでもやはり異次元の上手さと賞賛されている。
ガンソのプレーを見てみよう。
ボールがあればなんでもできるということ
ガンソは常に周囲の状況を感じ、把握してプレーしている。相手がどこからくるのか、味方がどこにいるのか分かった上でアドリブでプレーしている。これは”考える”ではなく”見て”状況を把握して、自分のできる最適なプレーを一瞬にして表現しているのである。ガンソが異次元なのはボールがあればできることの引き出しが圧倒的に多いということ。どこからボールが来ても思い通りにコントロールできてしまうテクニックは圧倒的な”遊び”の経験であり、その遊びの中で閃いたプレーを実現させてきたということ。
サッカーを”遊べない”なら止めたほうがいい
世界のトップレベルへ行けば行くほどサッカーを遊べないきゃやっていけない。遊べない選手、テクニックがない選手は練習にすらついていけない。上手い選手はみな遊んでいる。
それなのに少年サッカーを指導している多くの大人は”遊ぶこと”の重要性よりも”遊んではダメだよ。失敗するなよ”ということが大事だと思い込んでいる。これは間違っている。サッカーは遊びなのである。サッカーで遊ぶことを伝えられない人は指導者をやめたほうがいい。サッカーを習い事にした瞬間に大切なものを失っている。このことに気づかない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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