2015年9月某日。私はここにいた。
裏原宿にあるラテンテイストなサッカーカフェMFに。
祖母井秀隆とは何者なのか私は知らなかった
私は”静かに熱い男”が好きだ。
なにか自由なオーラを身に纏い、自然体でそこにいる人。捉われない人。そして信念に忠実な人。
ここのオーナー有坂さんは私からみるとそんな”感じ”の人である。
そんな有坂さんの感性がこのカフェの雰囲気を作っているような気がするのである。
そんなMFに9月に足を運んだ時のことである。
マテ茶を飲みながら有坂さんに最近自分が感じていることなどを話していると「あっ今井君にオススメの本があるんだよ〜 ちょっと待っててね。」と2階へ向かう階段へ走り去った有坂さん。
「この本はね。目に見えない何かを感じることができる人。大切ななにかを見ようとしてる人に是非読んでもらいたいんだ」と言って紹介してくれた本がこちら(2冊)
「今度、祖母井さんのトークイベント企画してるんだけど、とりあえずこれ読んでみて(笑)」と有坂さんは言った。
しかし、私は祖母井秀隆さんが何者なのか全く知らなかった。
とりあえず有坂さんがオススメする本だ。買って読んでみようと思い。すぐにAmazonでポチッと購入。
まず二日後に到着したのが桜井章一さんと甲野善紀の対談本だった。
人間のポテンシャル、心と身体の自然な在り方とは
この本を開いて私は震えた。
そこに描かれている言葉たちは私のど真ん中に入ってきた。
目次の一部を紹介しましょう。
・「身体の品格」は「強い身体」につながる
・自分と他人の区別をなくしたときに、的を射る
・「教えない」ことを教える
・空気を読める身体を持っている人は、仕草がいい
・身体を使って生きている人は、格好がいい
・「いい存在感」があるということ
自然な在り方、自然体とは
この本には私の知りたいことの多くが描かれていた。
夢中で読んだ。祖母井秀隆さんの「祖母力」が届いた後もこの本から離れることができなかった。友人の飲みの誘いも、女の子からの食事の誘いも断り、夢中で読んだ。
この本に描かれてることは現代人の価値観を、常識をぶち壊すものだった。本来、人間としての自然な在り方とはなんなのか、サッカーなどをする前に人間の本来持っているポテンシャルを取り戻さなきゃいけない。そんなことを思わせる。強烈な内容だった。
この本を読み終わった時。すでに祖母井さんのトークイベントまで1週間を切っていた。
祖母井秀隆という人間の魅力
仕事も年末商戦に向けて繁忙期に突入し、時間がない。
しかし、まずは10ページ読もう。と疲労困憊で帰宅した夜、本を開いたのです。
プロローグを読んで、私はこの本は”間違いない”と感じた。
祖母井秀隆さんはイビチャ・オシムを日本に連れてきた人であり。
ジェフのGMをしていた方であり。
フランスのグルノーブルのGMもされいた方である。ということがわかった。
そしてもっとも私を惹きつけたプロローグの一部を紹介します。
オシムは一見、厳しく、冷徹で小賢しい指導者という印象を与えるかもしれません。しかし、その素顔を知る僕から言わせると、それらはまったく実像とはかけ離れたものです。オシムほど自分に厳しい指導者を僕はこれまで見たことありません。
私はオシムの素顔、本質にとても興味を持ち間近で接した祖母井さんはどのような感じ方をしたのか知りたいと思った。
僕が考える祖母力はこうです。といった明確な定義はありません。あえて言葉にするなら、女性的な細かい気遣いのできる人、周りに流されない信念の人、さらに弱者への温かい視点を持った人。そして、目先だけでなく、一歩引いて物事の成否を判断することのできる人。
私はこのプロローグを読んで祖母井秀隆さんという人間の魅力にすでにハマっていたのである。
つづく
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