「確かに対戦相手には自分たちより優れた選手がいる可能性はある。しかし、自分たちより大きな夢を抱いている選手は、対戦相手にはいないだろう。」
「我々は限られた人材でビッグクラブのレアルマドリーやバルセロナに可能な限り立ち向かっている。それこそが、アトレティコ伝統の精神だ。そしてこの精神は、きっと経済危機に苦しむ人々の支えになるだろう。経済危機で仕事がなかなかみつからない人もいるだろうが、前を向いて前進しなければならない。責任を持って地道に仕事をしていけば、必ずチャンスは回ってくる」
シメオネの熱い情熱、暖かい心は多くの弱者と共にある。そういう心が多くの人間を惹きつけるのだろう。優秀な監督である前に人間としてカッコイイ。
監督がトレーニングに100%入るということ
シメオネの練習はとても激しさを求める。当たり前のことだが、監督自身がここまで熱く感情をあらわにトレーニングをオーガナイズする光景を私は日本で見たことがない。
集中を切らすな!出せ!出せ!もっと早く!オーケイ!いいぞ!
そういう声がピッチに響き渡る。選手がピッチで全力を出すのは当たり前だ。しかし、監督もピッチで全力を出すことも当たり前なのである。
下の動画を観ていただきたい。とても興味深いトレーニングだ。
守備のトレーニングだがワンプレーで終わりというわけではなく必ず次のプレーまで設定してある。流れを切らさないということだ。サッカーは一つのプレーで完結することはない。笛で始まり笛で終わるのだ。90分、プレーも気持ちも流れを切らせてはならないのである。
よりリアルな設定でトレーニングを行う。きっとバルセロナやレアルマドリーではこのようなトレーニングは行わないのではないだろうか。アトレティコ独自のユニークなトレーニングと言えるのではないだろうか。シメオネイズムは選手にモチベーションと自信を与え、ピッチで戦う男を育てる。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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