ボールを美しく蹴るということ
世界には美しくボールを蹴れる選手が多い。日本にも世界に負けないくらい優秀なプレースキッカーはいる。
しかし、試合の流れの中で美しいキックができる選手は少ないように思う。
動いているボールを美しく蹴るという偉業をやってのける人間は世界に数人しかいない。
イタリアにピルロという天才がいる。
彼の蹴るボールはまるで魔法だ。スペースなんてなかったはずなのにスペースが生まれ、そこに見事にコントロールする。ピルロは紛れもなく世界で一番美しくボールを蹴る選手なのである。
すべてはボールを美しく蹴るために
ピルロのボールタッチを見ているとボールが美しく蹴れる場所にコントロールしようとしている。大事にボールをタッチし相手が来れない絶妙の場所にボールをコントロールする。そして生み出されるピルロのパスには虹がかかる。
ピルロはピッチで美しくボールを蹴るために存在している。
美しく蹴れるからこそボール扱いも美しい
ピルロの洗練されたプレーはもはやキックだけにとどまらない。絶妙のトラップ、絶妙のフェイク、絶妙のタッチ、これらが一流である理由は美しく蹴れるからこそである。キックを大事にすることはその他すべてのレベルを高めなければならない。美しいキックをするために相手をはずすテクニック、良いトラップですぐに蹴れる場所にコントロールするテクニック、すべてが洗練されていく。
個性は激しいぶつかり合い、削りあいの中で磨かれていく。その中でいかに美しくあろうとするか、戦いを放棄することなく、激しさの中でいかに自分らしくあれるかということである。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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