50万人の日本人にサッカーを伝えた男
辛口の解説で知られるセルジオ越後さん。いつも本当のことを言ってくれるのはセルジオさんだけだった。サッカーの本質を知り尽くした人。長年サッカー界にいてず〜っとブレずにサッカーの本質を伝え続けてくれた人。それはセルジオ越後だった。日本サッカーを盛り上げてきた選手達は皆、セルジオ越後に刺激を受けサッカーの本質を学んだ。
ロナウジーニョを生み出した男
これは有名な話なのですが、ロナウジーニョが得意とするフェイント、『エラシコ』はセルジオ越後が生み出したと言われている。セルジオさんのプレーは何度も観たが彼より上手いオジさんは見たことがない。
サッカーは「教える」ではなく「感じさせる」
数々の伝説をもつセルジオさんが語るサッカーを「教える」ということ。すべてのサッカー関係者に見てもらいたい、そして感じてもらいたい。考えてもらいたい。
今回ご紹介したい映像はこちら↓
※5分30秒過ぎからのインタビューを抜粋
日本はケジメを教えないで形にこだわる。「当たれ当たれ」と言って骨折させてる指導者がたくさんいる。私はこれは許せない。
サッカーを知らない大人のせいで子供がたくさん余計な大怪我している。これは事実であり、今なお育成の現場で散見される光景でもある。サッカーを上手くさせるには本物を体感させる、感じさせるのが一番だ。そこに本質がある。大人が外からあーだこーだ言ったってほとんど入ってこない。
”教える”ではなく”伝わる”ということ。
伝えよう伝えようとするとなぜか伝わらない。教えよう教えようとするとなぜか理解してもらえない。仕事で営業していてもそうだ。一生懸命売り込もうとすると拒否られる。相手は攻撃されていると感じるからだ。
自分の考えを他人に押し付けたり、要求したりするとどんなに素晴らしいことを言っていたとしても伝わらない
サッカーでまず一番重要なのは”考える”前に”感じる”ことであり、そのなにかを”感じる”感覚を失った時点で一つの重要な”なにか”は失われる。多くの大人は無自覚にその大事な”なにか”を失わせていることに気付いていない。人間は美しい動きに魅了され見て真似る。真似ることによって身体の動かし方に独自性が出てくる。その独自性がいつのまにか個性になる。その感覚は誰かに教わるものではないということ。サッカーではまずこの感覚を養うことがなにより大切だ
サッカーの本質を追求する旅は続く…