「自分は人間力だけでここまできた」
そう語るのは日本を代表するサッカー選手。本田圭佑。
常に非凡な言動や振る舞いが人々を騒がせているが、彼は自分自身を凡人だと言う。凡人だからこそ他者とは違う自分を理解して自分という人間力だけでここまできたと自負している。彼の言葉の本質は人々に勇気を与えてくれる。
自分は凡人やから。メッシやロッベンみたいに特別な能力はなくて、人間力だけでここまできた。だから自分が行動することで、多くのサッカー選手に希望を与えられると思う。こんな凡人でも、そこまで行けるんだって。ただし、さっきも少し触れたように、自分の強みというのはわかっていて、それを最大化してきたというのはある
自分の”強み”を理解することはとても重要
本田:「スティーブ・ジョブズや孫正義さんといった人たちも、それぞれ自分のスペシャルなところを生かして、その地位まで行ったんだと思う。ジョブスや孫さんのようになりたいわけではないけれど、自分も20年後に若い選手たちからそうやって見てもらえるような存在になっていたら嬉しい」
自分のスペシャルなところというのはつまり、”強み”、”ストロングポイント”をしっかりと理解することがまずは大事で、それを生かして日々を積み重ねることが重要だということです。
夢を実現させた小学生時代の卒業文集
《ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今 ぼくはガンバっている。今はヘタだけれど、ガンバって 必ず世界一になる。そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。そして レギュラーになって 10番で活躍します》
この卒業文はもうすでに現実のものとなった。有言実行できる人間の強さとカッコ良さは若者だけでなく、我々大人にも喝を入れてくれる。本田圭佑という凡人は毎日を世界一になるという決意を胸にブレることなく戦い続け、そして非凡になった。
決意をもった瞬間、夢は目標に変わる。決意を持つとは「結果に対する責任を自分で負う」ということであり、そこに言い訳が入り込む余地を自ら取り除くことを意味する
自分の道は自分で決める
本田圭佑の人間力の根底になるのは「自分のことは自分で決める」という信念。周りの声に耳を傾けながらも、最終決断は自分で必ず行う!こういう姿勢が本田圭佑という人間を作っている。我々は多くの場面で決断を迫られる。小さいことから大きいことまで誰かに判断を委ねてしまうと意思決定力は退化し自分の道を自分で決められなくなってしまう。サッカーの指導現場でも大人が決めるのではなく選手達自身で決定する機会を増やさなければならない。
自ら信じる道を進む。たとえその先に足跡がなくても、心から信じる道であるのなら進むことを躊躇しない。本田選手が心掛けているのは「道がなければ自分でつくる」ということ。追従する人生ではなく、開拓する人生です。
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