落合陽一さんの著書「 超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト」に子育てについて、とても興味深いことが記されていたのでご紹介したい。
落合さんは「現代の魔法使い」と呼ばれる科学者でありアーティストでもある。
世界でも評価される天才だ。
彼が語るこれからの未来の話は本当に興味深いものばかり。
子育ての話は当ブログの読者にとってたくさんのヒントが詰まっていると思います。
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勝手に個性は出てくる
まずは流行を気にしないことだ。
それに、他人に「浮いている」と言われても、別に気にしなくていい。
自分が好きな服を買えばいいし、他人が買ってきた服は着なくてもいい。
単純なことだが、そういうことの積み重ねがすごく重要だ。
「遊び」の話と同じように、好きなものだけを集めていけば、おのずとその人らしさは表 れていく。
そうなると、その人の頭の中がファッション誌でできているのか、もっと違う個性でで きているのかが、一目でわかるようになるかもしれない。ちなみに僕は、デザイナーのヨウジヤマモトが好きで、それをずっと着ている。
それも、流行だからというわけではないし、彼の作品を見ていると、作りたい服を作っていると感じるので、彼自身が流行を気にしたいくかないのだろうと思う。
特に日本人は、人の目を気にしすぎだと言われているが、おしゃれかどうかは個人が決めることだ。もし今、服を気にして選んでいる意識があるのであれば、それは自分が気にして 、他人はそこまで気にしていないと思ったほうがいい。
勝手にやるまでのお膳立て
親ができることと言えば、放っておいても勝手にやるようになるところまで、どうやってもっていくかということではないだろうか。
「放っておけば、あとは勝手にやる」というところまでお膳立てしてあげれば、あとは自分で試行錯誤するようになる。
その興味の矛先は、インターネットの向こうから見つかることが多くなってくるので、 最低限、調べたり勉強したりということさえ教えればいい。 だから、「何をしたら嬉しいのか?」ということをゲームのようにしてあげることが重要だ。
この子は何をすれば喜ぶか?
「趣味としての子育て」とはいえ、いわゆる教育熱心ではないほうがいい気はする。
僕は幼い頃、自発的に習い事をやっていた。それで、自分で「やりたい」と言ったもの かほとんど続かない。
やってみないとわからないことばかりなので、子どもが少しでも りたいことは全部やらせて、辞めたかったら辞めさせればいい。
今の時代、向いていないことをやってもしょうがないというのは、幼い頃からそうするべきだ。ここまで散々言ってきたように、私たちは平均値ではなくて、ピーク値を高めることが 重要だから、それを見つけるほうに時間を使ったほうがいい。
そして、「この子は何をすれば喜ぶのか?」ということを知っておくことも重要なファ クターで、子どもの報酬系を押さえているのはとてもいいことだろう。テレビゲームが好きだったら、テレビゲームの要素を分解したら、他のものに置き換えられるかもしれないし、習い事で報酬系を得るくらいまで行くには、割とトップのほうまで行かないと厳しい。
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サッカーを指導する上でも、子どもを育てていく上でも、大切なことが記されていると思います。
個性の育み方についてや、放っておいても勝手にやるようにお膳立てする話はサッカーを指導する上でもすぐに実践できる部分です。
我々大人も時代の変化とともに学び続けていく必要があるでしょう。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…