ブラジルで挑戦する女子サッカー選手、藤尾きらら。
高校女子サッカーの名門、日ノ本学園で活躍した後、更なる高みを目指しブラジルへ渡った逸材だ。
ブラジルで挑戦中の彼女に異国の地で感じることを綴ってもらった。
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経歴
メルサ熊本
バレイアSC
SPORT CLUB DO RECIFE（ブラジル）
テスト合格
※昨年1年間就労ビザ取得の為練習のみ、2018年よりビザ取得し試合に出場。カテゴリ：Campeonato brasileiro seria A
ブラジルに挑戦するきっかけ
日本人選手がいない本場の環境で、どれだけやれるかを試すためにブラジルに来ました。
そして自分自身をもっと知るためでもあります。
環境に捉われず、自分らしく笑顔でプレーできる感覚を知ること。
これは自分の人生を楽しむためでもあります。
人生には失敗もつきものだけれど、そこからまた這い上がって楽しむことが大事なことだと思います。
ブラジルで体感したサッカーの魅力
ゴールを決めた時、勝った時の喜びは本当に最高だということです！
ブラジルではゴールを決めればヒーロー、勝てばお祭りです。
試合で自分を表現して結果を出せば、サポーターは必ず本当に良い選手だと大声で称えてくれます！
逆のことを考えたら地獄ですけどね（笑）
でもみんな、人に対してものすごく優しいんです。
サッカーや勝負事以外ではの話ですが（笑）
だからこそ逆に勝負事は絶対に負けない！というマインドになるんだと思います。
ブラジルでプレーして感じた日本サッカーの課題
ブラジルでは、試合前やハーフタイム、ミーティングで必ずといっていいほど監督やチームの中心選手がPaciência(忍耐)と言います。
あれだけ勝負に熱いブラジル人が忍耐力が必要だと必ず言います。
日本では、忍耐力と言えば、キツイけど踏ん張る。ってなることが多いんです。
そうではなくてブラジル人は、勝ちたい！勝つ為に自分の考えや気持ちは変えてはならないってことになります。
ポジティブな気持ち”で戦えるんですね。
だから勝負に対する気持ちの熱さが、日本より圧倒的に強いんだと感じます。
それともう一つ、日本人に足りないのは、自分の良さを最大限に発揮する力です。
ブラジル人はボールの隠し方、武器をみんな持っています。
だからみんな落ち込むことはありません。
そこは本当に日本人とは違うなと感じました。
自分の武器はこれだよ！って皆んなそれぞれが個性を知ってるからプレーの息が合うし、面白い遊びのアドリブプレーが生まれるんだと思います。
日本の強みとは
多分、海外に行った人なら誰もが感じると思うんですが、やっぱり真面目さとちゃんと話しを聞けるところじゃないかなと思います。
監督から言われたことはちゃんとやれるから、監督も信頼してくれます。
それと小回りが効くことだったり、フッと一瞬で裏に抜けたりすることですね。
自分は小さくて、足もあまり速くないので、フッっと一瞬のタイミングで視界から消えて裏に抜けたり、守備ではしつこく寄せて奪ったりと、チビだからやれる事はかなり強みだと思ってます。
ブラジルでプレーして感じたサッカーの本当の楽しさ
なんといっても、ゴール決めることは本当に楽しいですね。
それと、上手い選手と息が合って、そこからパスが貰えた時、活かせた時の喜びは最高に楽しい瞬間ですね。
ブラジルでは股抜いたり、頭越されたら思いっきりバカにされます。そのイジリもめっちゃ楽しいですよ！そこからガチの削り合いとか、喧嘩までなることは多々ありますが（笑）
でもその中でも技出したり自分の良さを出して勝つってことはここブラジルで知れた本当の面白さと楽しさだと感じています。
ブラジルでプレーして感じた上手いことより大切なこと
まずは、なんでもいいです。
とりあえず喋ってみることです。
ふざけ合うのもアリだし、言葉分からないけどジェスチャーで伝え合うこともありです。
そうすることで信頼が生まれ、パスが貰えたりするのです。
自分は何がしたい！何が得意！っていう最初の1発目のプレーで示すことも大事です。
あとは、その人達と一緒に戦って楽しんで笑い合う事です。
笑えば、必ず笑顔で返されます。
言葉は通じなくても、笑顔でやってみることと意思表示。
これが一番大事だと思います！
若い人たちへ… 笑顔を忘れずに、自分らしく生きて欲しい
大好きなことを、誰よりも自分らしく楽しんで欲しいです。
そして常に笑顔を忘れずに！
失敗も悔しさも全部ひっくるめて自分だから、自分を大切に誰よりも楽しんでください！！！
ボールと笑顔はなくなりません！
ライタープロフィール
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
