大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

柏好文「負けたくない思いを込めて打ちました」~プロとして、気持ちをこめたプレーの本質とは~

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写真=Getty Images

柏好文は、熱い男だ。

とにかく走り、戦う。
その姿はサポーターから絶大な信頼を得ている。


そんな男が見せたゴールは、我々に「頑張る」という言葉の本当の意味を教えてくれた。


J1
リーグ第17節、鹿島VS広島で柏の決めたゴールを詳しく見てみよう。

 

 

絶対に逃がせない決定機

 

 

このゴールが生まれたのは、後半のアディショナルタイム。


広島が1-2で負けている、がけっぷちともいえる時間帯。

そんな中迎えたこの場面は
「決めれば引き分けに持ち込める」
というまさに正念場だった。


このゴールについて柏は

 

「負けたくない気持ちを込めて打ちました」


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ベースボールマガジン社Webサイトより

 

 

と述べている。

ここで、そのゴールの映像を見ていただきたい。

 

 

 

 

 

 

見ていただくと分かるが、熱い男が気持ちを込めてという形容詞が似合わないようなゴールだ。

 

 

技術の高さの光るゴール

 

この試合は雨が降っており、ピッチ状況が悪かった。

そんな中、圧倒的にプレッシャーのかかる局面で来たパスは、バウンドする難しいボール。

このボールに対し柏は、


・軸足を抜き、体を倒しながら左上半身をわずかに被せ

・膝下のみをコンパクトに振る



という技術を使うことで、枠上にふかすことなく確実に流し込んだ。


技術的には決して簡単ではなく、むしろ素晴らしいゴールだ。
ド派手ではないが、能力の高さが光ったゴールといえる。


だがしかし、このゴールを見る限り、気持ちがこもったという形容詞は似合わない。



「気持ち」のぶつけ方

 

気持ち、と聞いたときにイメージしがちなのはひたむきさだったり、がむしゃらさではないだろうか。

 

このゴールからそういった言葉は連想されない。

とにかく決めることに徹した、冷静沈着、そんなシュートである。


そしてそれこそが、柏のプロとしての気持ちの込め方なのだ。

 

がむしゃらに頑張るのではなく、弾丸シュートを打つのでもない。
ゴールを決めるという目的のために、最善の方法で挑む。


頑張ること、気持ちを込めることはあくまで結果を出すための手段であり、一番大切なのは目的を達成することだ。


結果のみで評価される厳しい世界に身を置くプロは、それを当たり前のように実行している。

 

熱い選手と評される柏も例外ではない。
わずかシュート1本でそれを体現して見せてくれた。


繊細な技術を駆使し、全力で目的の達成に挑む。結果を出すために全力。



それが、柏好文という男の魅せた、プロがプロたる所以なのだ。

 

ライター

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