ヴィッセル神戸の那須大亮選手のYouTubeがとても面白い。
現役のプロサッカー選手、それも日本トップレベルの選手にとても興味深い切り口でインタビューしてくれる。
今回はドイツで活躍し、現在はヴィッセル神戸でプレーする酒井高徳選手との対談の一部をご紹介します。
サッカー選手は18歳のときに何をしていたのか。【酒井高徳編】
日本と海外のサッカーの違いについて
ドイツ行ってからメンタリティが変わりましたね。
気持ちを前面に出せるようになったのはドイツ行ってからですね。
昔は、自分が熱くしゃべったり、自分の意見を言うのがあまり得意じゃなかったんですよ。
結構シャイで人に話しかけるのとか苦手でアンダーとか行ってもずっとしゃべらないでビクビクしてる感じのタイプでした。
海外に行ってから変わりましたね。
誰ともオープンに話すし、自分が思ったことはちゃんと伝えるようになりました。
ーー日本のサッカーと海外のサッカーの違い
Jリーグには海外にない良いところがいっぱいあるし、だから海外に行く選手がいっぱい増えてきてヨーロッパの大きいクラブでプレーできる選手がここから(Jリーグ)輩出してる事実があるので、決して僕はJリーグのレベルが低いとは思わない。ただ、海外と比べてみるとプレッシャーの強さとか、スペースの空き方とか、戦術自体がJリーグに特化したものになっているっていう印象が強いっす。
だから海外でプレーしてきた僕らがポッと入って、日本のリーグに合ってるプレイヤーかどうなのかっていうのはまた違う話で、Jリーグは世界に比べて発展している側の立場として考えると、ヨーロッパで主流になっている戦術だったり戦い方、技術の面だったり、サッカーのタイプっていうのに近づいていくべきだと思う。それが必然的に日本人のJリーガーが世界にどんどん羽ばたいていけて、海外としっかり渡り合える基礎ができていく基準になると思ってるんですよね。
日本と世界のサッカーの違いっていうと、どうしても日本は下で世界はまだまだレベルが上のように思われがちですが、そうではなくて、単にサッカーのやり方が違うんです。これは国民性とか日常的なものがサッカーのプレースタイルに影響を及ぼしているのだと思うのですが、サッカーというゲームの捉え方がそもそも違うように感じます。
日本でしかサッカーしたことがないとわからないのですが、 海外で草サッカーをして感じたこと、日本で外国人チームと試合したり、逆に外国人チームの一員として日本人チームと試合をして感じたことを踏まえて、酒井選手が言わんとすることがわかるんです。
サッカーの世界で言えば、おそらく日本のサッカーは世界の中で特殊だと思います。
日本は島国で、言語も特殊で、つまり思考プロセスも欧米とは全然違うのです。
だからこそ、海外に出て、体感した方が良い。
これはサッカーに限らず、経験として日本の常識が世界の非常識であることを学ぶ機会でもあり、それを知ることで世界観がガラッと変わるからです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…