大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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学生コーチが考えるサッカーの伝え方|日本サッカーを開国せよ!

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日本サッカーには特有の問題がある。罰走や体罰という理不尽な指導、高校サッカーが引き起こす弊害、部活動問題などサッカー先進国では考えられないような問題が日本には多く存在する。そんな「鎖国」日本をアップデートさせることを志す1人の若者によって始まった連載企画「日本サッカーを開国せよ」。

インタビュー形式で様々な方とお話をしていき、連載を進めていく。第3回目は専修大学体育会サッカー部学生コーチの弓谷蓮(@ren_101802)さん。

 

(インタビュアー:小谷野拓夢

 


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弓谷蓮さん

 

小谷野:まず自己紹介をお願いします。

 

弓谷:はい。専修大学体育会サッカー部で学生コーチをしております弓谷蓮(ゆみたに れん)です。出身は尚志高校サッカー部です。

 

サッカー指導者になるきっかけ 

 

小谷野:ありがとうございます。いつ頃からサッカー指導者を目指していたのですか?またきっかけも教えて下さい。

 

弓谷:指導者を目指すようになったのは、中学3年生ですね。きっかけは、自分が中学生の時に所属していたコーチがすごく優秀な方で。その影響を受けて指導者を目指すようになりました。

 

小谷野:それから尚志高校を選択したのは、指導者から逆算した上でのことだったのでしょうか?

 

弓谷:自分が小学校6年生の時に尚志高校が全国ベスト4になりました。その前の年に震災があって、「県民に元気を」とプレーしている尚志高校の選手たちをみて「自分もこのようなチームでプレーしたい」と思い、尚志高校へ進学しました。なので指導者を目指すこととは違う理由ですね。

 

小谷野:大学進学はどうでしょうか?

 

弓谷:専修大学サッカー部が学生主体で動いているということを知って「良いな」と思ってました。将来指導者になることと合わせて、当時は選手としてプレーもしていたのでその両面から見てメリットがあったので進学しました。

 

小谷野:最初はプレーをしながら、学生コーチをしていたということですか?

 

弓谷:最初は選手としてプレーしていました。すると夏休みに先輩から「学生コーチやってみないか?」声をかけていただきました。そこから学生コーチをスタートさせました。なので、今シーズンが始まるまでは学生コーチと選手を両方やっていたという感じです。ただ選手としては、試合に出たりはしなかったです。選手兼コーチという立場ですが、実質コーチとして活動してました。

 

小谷野:なるほど。大学進学についてさらに質問させて下さい。自分自身も中学生の頃からサッカー指導者を目指すようになりました。大学ではサッカーを学べる大学にしようと思い、クーバー・コーチング・メソッドや日本サッカー協会のライセンスを取得できる北陸大学を選択しました。数ある大学の中でなぜ弓谷君は専修大学を選択したんですか?

 

弓谷:専修大学の試合を初めて見たのが中学3年生の時でした。高校進学で関東から離れてしまうので、予め情報を収集する必要がありました。その考えもあり、大学サッカーを観戦することになったんです。その時は専修大学が関東大学サッカーリーグを4連覇した時期でした。去年までスローガンとして「攻撃的で美しいサッカー」あったのですが、その言葉の通り自分たちでボールを保持しチャレンジをしていました。そのサッカーは、まさに自分の好きなスタイルでした。サッカーのスタイルがマッチしていたことにプラスして学生主体で活動していたことが決め手となりました。

 

小谷野:自分が好んでいるサッカースタイルと学生主体という2つが理由なんですね。中学生の頃から大学進学を考えているのは素晴らしいですね!

 

弓谷:なので自分は小谷野さんみたく、ライセンスやカリキュラムで選択したわけではないですね!

 

大切なのは選手に対する「伝え方」

 

小谷野:実際、指導者をしてみてどうですか?

 

弓谷:難しいですね。。例えば、言葉1つにしても自分が伝えたいことでも選手が違う受け取り方をしてしまうこと。あとは、メインテーマを選手が間違えて捉えてしまった時に軌道を修正することとか。選手に対する「伝え方」が難しいです。

 

小谷野:自分もそれは特に感じています。例えばビルドアップの時に自分の中でイメージがあったとして、そのイメージをそのまま選手に伝えるのって物凄く難しいことですよね。同じ絵を描くというか。その伝え方に関して工夫していることはありますか??

 

弓谷:トレーニング中に頭に疑問が浮かんでいそうな選手がいた時に、「今これが上手くいってないよね?」「これができてないよね」というように選手に共感をした上で伝えるようにしてます。同世代なので、工夫しないと受け取ってもらえない面もあるので。選手が考えていることに共感してから、解決策を与えることでより聞き入れてもらえるのかなと思っています。

 

小谷野:同世代を指導するという学生コーチとしての難しさは感じますか?

 

弓谷:今はAチームのアシスタントをしながら、Bチームのメインコーチとして活動しています。特にAチームではアシスタントとして、選手との距離間に気を遣っています。選手との距離間を近くして相談にのることも必要ですが、近くなりすぎるとコーチとして見てもらえなくなってしまうので。学生ですが、指導者でもあるのでその辺のバランスは保つようにしています。

 
同じ学生コーチとして共感できることが多いと感じました。
次回は、弓谷さんのサッカー観や大学サッカーへの考え方についての触れていきます。乞うご期待下さい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…