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良い選手の3つの条件とは?|日本サッカーを開国せよ!

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日本サッカーには特有の問題がある。罰走や体罰という理不尽な指導、高校サッカーが引き起こす弊害、部活動問題などサッカー先進国では考えられないような問題が日本には多く存在する。そんな「鎖国」日本をアップデートさせることを志す1人の若者によって始まった連載企画「日本サッカーを開国せよ」。

 

今回はJクラブで分析官をした経歴を持つ大同高校サッカー部コーチの清水智士 (@Satoshi_jp11) さんにお話を伺いました。

 

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(インタビュアー:小谷野拓夢

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小谷野:まずはじめに経歴を教えて下さい!

 

清水コーチ:現在は大同大学付属大同高等学校サッカー部のヘッドコーチをしています。実は、非常勤講師として学校で授業もしています。基本的にはトップチームと1年生チームの担当をしながら、組織づくりを担っていますね。

 

小谷野:過去にはJクラブでテクニカルコーチとして働いた経験もありますよね!

 

清水コーチサガン鳥栖蔚山現代(Kリーグ)、ベガルタ仙台でテクニカルコーチとして働いていました。サガン鳥栖では、対戦相手を分析して『次の対戦相手はこうですよ』というのがどっちかっていうとメインでした。
その上で、どう戦うかをコーチングスタッフ陣で話し合ってた感じです。

 

小谷野:貴重な経験ですね!羨ましいです。清水さんはなぜサッカーコーチを志すようになったのですか?

 

清水コーチ:何だろうな。高校生、中学生ぐらいから、指導者になるイメージがありました。子どもの頃から『好きなことをシェアする』のが好きで、大好きなサッカーをシェアしたいと思うようになりました。あとは、自分が成功するよりも他人が成功することに貢献する方が好きだった。そういう思いから、サッカーコーチを目指すようになりました。

 

小谷野:自分も似たような思いを持っています!筑波大学大学院にも進学していますよね?

 

清水コーチ:自分が中学生だった時に、週に一回筑波大学大学院の方達が指導しているサッカースクールに参加していて、その方たちを見て、自分も同じ大学院に進学したいと思うようになったんです。大学院の方に指導を受けたこともサッカーコーチを目指すきっかけの1つかもしれません。

 

小谷野:子どもの頃の周りの環境が、清水さんに大きな影響を与えているということですね!

 

清水コーチ:大いにありますね!環境には恵まれていたと思ってます。

 

良い選手の3つの条件

 

小谷野:1番聞きたいことでもあるのですが、プロというトップレベルで指導をした経験を踏まえて今の高校生および育成年代のサッカー選手に必要なスキルは何だと思いますか?

 

清水コーチ:良い選手の条件って3つあると思ってます。1つが、自己管理ができること。怪我をしないようにコンディションを整えたり。食事や睡眠などを中心に自分で自分をコントロールする力が重要。

 

2つめに、サッカーを理解していること。どの監督にも適応できるとか、どんな状況でも対応できるとか。サッカーを深く理解して、その都度対応できる力が大切。
最後に、絶対的な武器があること。『自分はこれだ』というものがあるかどうか。


この3つを高いレベルで実現できるかどうかが選手にとって重要だと思ってます。Jクラブにいる時に、選手を見ていて「この選手はこんな風にキャリアを積み重ねていくんだ」とか「この選手はこれを武器に活躍していくのか」というのが分かったのでこの3つがカギになると考えてます。

 

小谷野:面白いです!その3つを実際に指導するときに心がけていることはありますか?

 

清水コーチ:より具体的にする必要があると思ってます。自己管理って何か?自己管理にはピッチ内とピッチ外の2つがあります。感情のコントロールや睡眠・食事など様々なことがある。そういったことを自分でコントロールできるように、噛み砕いてアドバイスしています。


サッカーの理解に関しては、1つひとつ言語化して伝えています。『サッカーってこういう特性があるよ』というのは、伝えないといけないと思うので。いわゆる原理を理解していれば、これから先どんなゲームモデルの下でもプレーできる。

 

小谷野:大切ですね!自分もサッカーとはどういうスポーツなのかというのを振り返っている最中です。清水さんにとって、サッカーとはどういうスポーツですか?

 
次回に続く…


次回は清水さんが考えるサッカー観や日本サッカーの育成年代の課題に触れていきたいと思います。乞うご期待下さい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

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