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日本サッカーを開国せよ vol.14|育成年代の移籍問題について

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日本サッカーには特有の問題がある。罰走や体罰という理不尽な指導、高校サッカーが引き起こす弊害、部活動問題などサッカー先進国では考えられないような問題が日本には多く存在する。そんな「鎖国」日本をアップデートさせることを志す1人の若者によって始まった連載企画「日本サッカーを開国せよ」。

今回のテーマは「育成年代の移籍問題について」

文:小谷野拓夢


〇目次

 

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1.苦しむこどもたち

私立高校でサッカー部に所属している保護者の方からメッセージが届いた。

「息子の所属しているサッカー部には100人以上の部員がいます。推薦で声がかかり、詳しいことが分からないまま入部してしまいました。その結果、息子に合わな指導方法であることを入部してから知ることになりました。学校に入学してしまったため、移籍するとなると転校しなくてはいけません。息子は3年間このまま苦しむしかないことになってしまいました。こんなことを小谷野さんに送っても意味がないかもしれませんが、このような現状があることを知ってもらいたく、連絡しました。」


このような悩みを抱えている保護者・選手は多いはずだ。チームを変えたいけど簡単にできることではないし、、

今回は育成年代の「移籍」問題について触れていきたい。

 

2.今の学校の問題


いまの育成年代の多くの選手が「部活動」に所属しているはずだ。そして学校を選ぶ際に、サッカー部の強さを基準にする方は多くいると思う。

果たしてどれだけの人が、入部するであろうサッカー部のことを事前に知っているのだろうか。スカウトや練習参加で入部を決める人がほとんどだと思うが、本当にそのサッカー部のことを分かっているだろうか。

今の部活動、特に高校サッカーを見ていると、その「入部前の下調べ」が足りない、もしくわ調べることができないという現状がほとんだ。

そうなると起こることが入部してから、「このチームに合わない」問題だ。少ない情報量でチームを選択するのは、いわば博打である。なので「チームが合わない」選手がたくさん出てくることは必然である。チームが合わないからといって移籍するとなると大きな壁が立ちはだかる。それが「学校」だ。

学校に入学してしまっているため、金銭面や学力、環境など多くのしがらみが絡んでくる。

このように、いまの日本サッカーの育成年代には、「入部する前の下調べ」と「移籍のハードルが高い」ことにより、選手が苦しんでいる現状があるのだ。

しかし、学校スポーツである以上この問題は解消されない。ではその環境の中何ができるだろうか?

 

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3. 今出来ること

そんな現状でできること。それは各チームが「情報公開」することだ。

インターネットを活かして、様々な発信をすることも一つの手かもしれない。そこで普段の練習風景や指導法を公開すれば、あらかじめどのようなチームなのかが分かる。しかし、ここでは「いい顔」ができてしまうのが、正直なところだ。

「得た情報では、良さそうだったが入ってみると全く違った」というケースも出てくるだろう。なので一番いい情報を得るには、OBに話を聞くことだ。OBとの交流会のようなイベントがあっても良いのかもしれない。

 

4.おわりに

学校スポーツという仕組みによって、指導者のスカウトによって苦しんでいる選手がいることを我々は気づかなければならない。

より多くの選手が自分に合ったチームで、楽しくサッカーができる環境がいち早く整うことを願いたい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

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