大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

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海外で体感したサッカーの魅力と日本サッカーの課題 〜加藤友介が伝えるサッカーの本質〜

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「ボンボネーラでプレーするのが夢なんです」そんな熱い想いを胸に海外で戦う日本人サッカー選手。

 

これまで海外で様々な経験をしてきた加藤友介選手に記事を書いてもらうことができました。

まずは簡単に経歴をご紹介させていただきます。

 

 経歴
2007 CA・HURACAN(アルゼンチン)
2008 Defensores de Belgrano(アルゼンチン)
2009 CA・HURACAN
2011 MIOびわこ草津
2012 Dempo SC(インド)
2012 BEC TERO SASANA(タイ)
2013 Nakhonratchasima FC(タイ)
2014 SamutsongkhuramFC(タイ)
2015 BBCU FC(タイ)
2016 Udonthani FC(タイ)
2016 Angthong FC(タイ)
2017 SouthChina(香港)
2017 Persegres Gresik United(インドネシア
2018~ FC Sumida Ulaanbaatar(モンゴル)

海外でプロサッカー選手としてのキャリアが豊富な加藤選手にサッカーの魅力とは?日本サッカーの課題とは?というテーマで書いていただきました。

サッカーを愛する方は必読の内容です!

それではお楽しみください。

 

海外で体感したサッカーの魅力

僕は今まで、アルゼンチン、インド、タイ、香港、インドネシア、モンゴルでプレーしてきました。国によってレベル、スタイル、宗教、生活水準、言葉、はもちろん違いますが、どの国でも共通している事はサッカーボール1つで、どんな環境であろうとコミュニケーションが取れるようになる事です。
ドリブル、パス、タックル、全て他の選手に影響してきます。
パス1つでその選手の意図を感じるのです。


アルゼンチンで草サッカーした時、

タイの孤児院でサッカーした時、

モンゴルの草原で知らないおじさんとボールを蹴った時、

言葉は通じませんが、ひとつのサッカーボールを通じて気持ちは通じ会うことができるのです。


言葉が通じなくても、仲良くなれてしまうのです。
どのスポーツでも同じような事が言えると思いますが、サッカーは競技人口が世界一。
貧乏でも裸足でも誰とでも仲良くなれるのです。

 

他にもサッカーの魅力はたくさんありますが、もう1つ挙げさせてもらうと、国によってサッカースタイルが違うという事です。

 

 

Let's win today's match!! su su BBCU!! #試合前 #ロッカールーム #bbcu

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本場のサッカー文化は感情表現が豊か

海外サッカーをよくご覧になられている方なら、国のリーグによってスタイルが違うのがわかるかと思います。
現地に行くと、それ以外の面白い違いも見えてきます。
スタジアム、ファン、文化、体格、歴史、などなど。


例えばアルゼンチンの名門ボカジュニアーズのスタジアムは、VIP席以外はほぼ立ち見席になります。
ガンバ大阪の新しいサッカー専用スタジアムはゴール裏以外、基本座って見るスタイルです。この違いは文化の違いでもあります。


クラブW杯でガンバ大阪のスタジアムに、クラブアメリカ 対 韓国のチームの試合を見に行った時、僕は選手の友人席にいてその周りは全席座るタイプでした。


アルゼンチン人選手やメキシコ人選手の友人、家族もその周りに座っていたのですが、彼らは試合が進むとどうしても抑えきれなくなり、立って歌を歌って応援し始めてしまいました。

周りの日本人の方達はもちろん見えなくなるので座ってくれと言います。警備員も来たりしますが、やっぱり立って応援してしまい、最後は20人くらいのグループで合唱していました。


感情移入して周りを気にせず自分を表現する国民性と、空気を読み、周りに影響されやすい国民性がよく表れたシーンだと思います。
どちらが優れているとかそういう事ではなく、ただ人種が、文化が違うという事です。
座って静かにサッカーを楽しみたいという方も多いですし、僕もどちらの気持ちもわかるので複雑ですが。

そういった様々な価値観の違ったサッカーが国によって確立されてきていて、その国の色々な部分がプレーの中で見え隠れするのです。

海外でプレーして感じた日本サッカーの課題

色々な方とサッカー談義すると、いつも思うのですが本当にサッカー観というものは人それぞれです。
課題と言われると難しいのですが、日本よりレベルが高いと言われるアルゼンチンと日本の違いから、何か課題が見えてくるのではないかと思うので、違いを書かせてもらいます。

 

まずはディフェンス
アルゼンチンは基本止まらない。

というより間合いが日本より遥かに近い。
日本は小さい頃から止まれと教えられ、更に間合いが遠い。
アルゼンチンはボールに食いつく、足をどんどん出す。

相手の足ごとボールも奪う。ボールを奪うという気持ちが全面に出る。
日本は足を出さない。

これは子供達の指導を行った時、特に感じた事です。

死ぬ気でスライディングしてボールを奪ってやろうという子供の数は圧倒的に少ないです。

小さい時からボールを奪いに来る気持ちの強いDFと対峙していると自然とストライカーも生まれてくるサイクルになっているのではないかと思っています。

 

そしてオフェンス
主にFWですが、シュートを打つ意識の違いが1番大きいと思います。
相手GKにとってどれだけ危険だと思わせることができるか。
周りの味方や監督に何と言われようが、自分がシュートする、点を取って勝つんだ。

という気持ちを持った選手。

日本でいえば空気の読めない選手と言われてしまうかもしれません。
自論ですが、そういう空気の読めない選手でないと上では通用しないと思っています。
そしてそういうアツイ気持ちを持った選手が居心地悪いな、と思う環境が日本には多い事も事実です。
そういう選手は海外に出てしまうのが1番良いと思います。

日本人の素晴らしい所はアジリティーと技術の高さ、そして真面目さだと思います。
監督の言われた事を忠実にこなす能力は日本人特有のものだと感じます。
それゆえに「普通は」という感覚が外国人より高い。

普通、こういう時はこうするよね?
普通は、ここでシュートは打たないよね?

この「普通」という概念をぶち壊して
そこでそんなドリブルするの?
そこから打つの?

という選手がもっともっとたくさん出てきて、そこで日本の良さがミックスされれば、更に強く、観ていて面白いサッカーになるのではないかと勝手に思っています。

日本人は主体性が低い人種、それを踏まえてどう考えるか

日本人は南米、アメリカ、ヨーロッパに比べると主体性が低い人種だそうです。
これはある本に載っていた実験なのですが

風船が上空で横に急に流れて動きました。
どうしてでしょうか?

という質問に
日本人は約8割の方が
「風が吹いたから」「誰かが吹いた」等の外的要因で答えるのに対し

アメリカ、ヨーロッパ、南米では、8割の方が
「風船に穴が開いた」等と答えるそうです。


実験の結果ということですが、実際にこれが本当にそうなのかどうかはわかりませんが
自分主体で考える人が多い=周りの事は気にしないという感覚
空気を読む、「普通」を意識する=周りに影響されやすい感覚
という事は日本人は人種的、本能的にも周りに影響されやすい事がわかります。

それをどうやって変えていくか、あるいは変えない方が良いのか。
指導者や、ファン、親がそういったサッカー談義を町中でするようになった時、日本のW杯優勝が見えてくるのではないかなーと思っています。

 

海外でプレーして感じた上手いより大切なこと

これは「気持ち」だと思います。

ボールがどちらの選手にこぼれるか…
アルゼンチンでは、ドッチング=“球際の争い” で負けてボールを失うと、狂ったかのように全員からキレられます。
そこで危ないから避けたりするような選手がいたら即クビくらいのイメージを持ってもらって構いません。
悪質な足裏のファールで骨が折れたりもします、それでも負けてはいけない。
気持ちの強い方にボールは転がる。

100年以上の歴史からそう伝わってきているのだと思います。
サッカーは戦い。戦争という意識。
1982年、イングランドとアルゼンチン間で領土を巡った紛争、フォークランド紛争
アルゼンチンはイングランドに敗北、撤退。
そのイングランド相手に、1986年メキシコW杯準決勝で、神の手、5人抜きという偉業で勝ちをもたらしたマラドーナが、アルゼンチン国内では絶対的な英雄だと言われている1つの理由です。

小手先が上手い選手だけが集まっても、勝てない。
気持ちのこもっていない選手を見ていても感動しないのです。

サッカーで一番大事なのは、気持ち。

これはこれからも、伝えていきたい事です。

偉そうに書きましたが、この記事を読んでくださったどなたか1人でも「やってやろう!」と思ってくれたら最高に幸せです。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

 

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サッカーの本質を追求する旅はつづく…

keikun028.hatenadiary.jp

 

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