大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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ブライアン・ヒルの才能の秘密 〜セビージャに突如現れた若き天才とは?〜

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写真=Getty Images

ブライアン・ヒル。

その名前を聞いたことがあるサッカーファンはまだ日本には少ないのではないだろうか。

スペインのセビージャに所属するスペインで話題沸騰中の選手だ。

2001年生まれ、18歳という若さでありながら、とても評価が高い。

まだセビージャのBチームでプレーしているが、今季からはトップチーム登録でプレーすることになりそうだ。彼が17歳だった昨シーズンからトップチームの試合に数試合出場しており、日本代表の久保も所属するレアル・マドリードが獲得を熱望したほど才能溢れる選手なのだ。

 

左利きのアタッカーでポジションはウイング。僕自身は生でプレーを見たことがないが、生でブライアン・ヒルのプレーを見た友人がこう言っていた。

 

 

とにかく速い!クレイジーな上手さだ。ドリブルのリズムが独特でボールが足にくっついて離れない。ボールタッチが細いのに体のバランスが崩れない。そんな奴がグランドを縦横無尽に駆け回るスタミナも兼ね備えている。クレイジーだ。

 

それで気になってプレー映像を見てみたのですが、次元が違いました。

そんな若きスペイン人アタッカーのプレーをご覧頂きたい。

 

相手にタイミングを取らせないドリブル

 

ブライアン・ヒルはボールを受けてから、下手に仕掛けない。

自分の体の真ん中にボールをコントロールして、瞬時に縦にスピードアップしたと思えばスピードを緩めて相手に向かうようにドリブルをする。

スピードの変化、進路の変化を織り交ぜ、相手にタイミングを読ませない。

この短時間でこのような変化を織り交ぜた相手は完全にタイミングを失っている。

ボールを奪うアクションを取れないのでブライアンについていくだけで精一杯だ。

そしてキックフェイントも織り交ぜ、タイミングを外してクロスを上げる。

簡単にクロスを上げているように見えるが、ブライアンにタイミングを外された相手は全くついてこれてないのだ。

ブライアンは相手のタイミングを外すことが抜群にうまい。

 

ボールは常に自分の体のど真ん中。

 

細かいボディフェイクに、細かいタッチと大きいタッチを織り交ぜてドリブルするため、相手はブライアンが次に何をするのか、どこに行くのかが読めないのだ。

常に自分からアクションを起こし、目的地を決め、自分の前にいる相手を無効化してしまう。

相手のタイミングを外すこと。それは自分のプレーを読ませないことであり、正直にプレーしないことである。それができると大きな武器になる。

日本の選手の技術は高いが、いつドリブルをするのか、クロスを出すのか、シュートを打つのか、どこに向かっているのかをあからさまにプレーしてしまう傾向がある。

相手にプレーを読ませてはいけない。観客にも自分が何をするのかを読ませてはいけないのだ。

常になんでもできる状態であることを相手に見せながらプレーする。

ブライアンはこの技術がとてつ高い。

 

スペインの未来であるブライアンのプレー集を堪能あれ!

 

わかっていても止められれない選手は存在するが、ブライアンのプレーは本当に分からないのだ。

スピード、方向を自在に変え、相手を誘い、相手のタイミングを外す。

相手に読まれてはいけないのだ。

相手の陣形、味方の位置が頭に入っていないとこのプレーはできない。

そのためにはなんどもトライして失敗し、そこから学ぶ必要がある。

そんなタイミング外しの天才ブライアン・ヒルにこれから注目だ。

 

ライタープロフィール

佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、その後スペインに移籍してプレー。現在は日本でイタリア語、スペイン語の通訳として活動中。

佐藤 靖晟 (@92670731) | Twitter

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

keikun028.hatenadiary.jp