大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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選手の受け皿としての部活動の重要性

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先日、とある高校サッカー部の外部コーチをしている方が、突然理由もなく解雇されたという信じられない話を聞いた。

私はそのコーチを指導者として尊敬していました。一人ひとりの個性を大切にする愛情を持ったコーチングができる稀有な指導者なのです。

そんなコーチがなぜ…

長い時間を共にした生徒たちに別れの挨拶もさせてもらえなかったという。

その話を聞いた時、ロボスフットボールクラブの代表を務める久保田氏の話を思い出した。

先生達が僕ら外部コーチのことをまさに「外の人」という風に扱って壁を作り、ましてや下に見て、いいようにコキ使い、最後は「明日から来なくていいから」という電話一本やメールだけであっさりクビを切り、生徒達に挨拶もさせてもらえない…

「外部コーチを増やせ」は無責任!横行する理不尽な実態… - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは

 先日コラムを寄稿いただいた記事の一部なのだが、こんな話をもう何年も前から氏は問題提起していたのだ。

 

そこで私はTwitterでこんな投稿してみた。

 

たくさんのご連絡をいただいた中の一つを今回ご紹介させていただきたいと思います。

 

ぜひ、ご一読ください。

※ご本人のお仕事に影響が出る可能性があるため、匿名とさせていただきます。

公立中学校サッカー部の大成長

私は今、都内の公立中学校で外部コーチをしています。

東京では、*4種(12歳未満)のチームで活躍していた選手の多くは*3種(15歳未満)ではクラブチームに進みます。そのため、公立中学校に集まってくる選手の多くは、4種でトレセンに縁がなかった選手、所属チームで控えだった選手、レギュラーでも主力ではなかった選手なので、上手な選手が入ってくるわけではありません。

しかし、その選手たちが3年間(実質2年半)で大きな成長を遂げ、**T2,3に所属するクラブチーム相手に互角に戦えるほどに成長したのです。中には、インターハイや選手権で都大会に出場している高校から声がかかった選手もいます。
私はこの大成長を通じて、子どもたちには計ることのできない可能性があることを感じました。

*日本サッカー協会チーム登録種別 - Wikipedia

**Tリーグ of 東京都クラブユースサッカー連盟

選手の受け皿としての部活動の重要性

東京都内のクラブチームは、1学年で30~40人の選手を抱えています(クラブによってそれ以下の人数のチームもあります)。

その人数では半数以上の選手が公式戦を経験できていない現状があるそうです。全国大会のパンフレットを見てみると、有力校の選手のほとんどは3種でクラブチームに所属していた選手ですが、中には中体連でプレーしていた選手もいます。

上に書いた事例を含め、私は、部活動を選択して多くの試合を経験することで、大きく伸びる選手たちをたくさん見てきました。そのことを考えると、選手の成長には自分に合った環境で多くの試合を経験することが必要だと思います。

試合に出るために努力して成長するという考え方も大事です。

ですが、それ以上に試合の中で成長することが大事なことだと思います。クラブチームと比べると下に見られてしまう傾向にある公立中学校ですが、個々の選手の育成という観点からは決してそんなことはありません。

クラブチームではなく部活動に所属して多くの試合を経験することも、3種で大きく成長するための選択肢の1つだと認識されるべきだと思います。日本サッカー全体のレベルの底上げのために、試合出場の機会を確保するための受け皿として、部活動の質を向上させなければなりません。

しかし、公立中学校のサッカー部では、サッカーの競技経験のない先生が指導していることもあり、サッカーを学ぶ環境が整っていないことも多いです(中には、競技経験はないが、A級ライセンスを取得した先生、熱意を持って生徒と向き合っている先生もいます)。

競技経験のある指導者が不足しているという問題の解決のために、「外部指導員」が登用されていますが、中には理不尽な扱いを受けている人もいるそうです。

 

外部コーチ問題、部活動問題…これをどう考えていくか。

育成年代を扱うとても大切なテーマであると考えています。

 

どうあるべきなのか、引き続き考えていきたい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

それでも「美談」になる高校サッカ-の非常識 /カンゼン/加部究
by カエレバ