大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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サッカー少年のお母さんからのメール。〜教えないこと、強制しないことが成長に繋がった話〜

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 先日、サッカー少年のお母さんからメールが届きました。

とても素敵な内容だったので、ご紹介させていただきます。

※転載了承済

 

教えないこと、強制しないこと 

サッカーではないのですが、昨日息子(小5)のことでちょっと思うことがありましたのでメールをしています。

 

宿題の算数プリントのこと。
私は普段は全く宿題を見ない手抜き母なのですが、たまたま昨日宿題を見ると、筆算を使わないと解けないような桁の大きい計算が、途中計算をしたあともなく、式と答えだけ書いていました。


「答えをみたのかな?」と思い、答えをみると、ほぼあっているのですが、間違いもありました。
答えを見たのではないようです。

何のメモもとらずに、全て頭の中で解いているのに驚きました。
息子は面倒くさがりです。
小学校1年生の頃から、途中計算を全く書かず、筆算の繰り上がり繰り下がりも学校の先生に間違わないために書きなさい!と何度言われても、書かずに解き、そのためよく計算間違いしてました。テストで答えが合っていても途中計算を省いたためにダメだったり。先生に「お母さん書くように言ってください」と言われましたが、私は「困ったら本人が書くだろう」と息子に何も言いませんでした。

そのため、何度も間違いましたが、どうしても途中計算を書きたくない彼は、5年生になった今、頭の中で数字を変換し、暗記し、答えを導きだすようになっていました。

息子に、「間違えないようにちゃんと書きなさい!」とか、何も言わなくてよかったと思った瞬間でした。たかが、宿題プリントの話なんですが、

「教えないこと」「強制しないこと」大事だなと思った瞬間でした。
強制していたら、彼は機械的に問題をとくだけで、工夫も努力もしなかっただろうな、と思います。きっとサッカーでも同じなのかな。

子育て(子ども観察。笑。)は楽しいばっかりです。
とりとめのない話ですみません。
サッカーの話でも聞いていただきたいことがあるので、またメールします。
読んでくださりありがとうございます。

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主体性と行動を引き出すこと

このお母さんからのメールは人間が成長する過程でとても大切なことを示唆していると思います。子どもにはしっかりと教えなければならない!という常識が多くの大人にはありますが、私は教えなければならない!ではなく“気づかせなければならない”のだと思います。

このお母さんはお子さんの感性、感覚を大切にすることで主体性と行動を引き出しました。それまでの過程でお子さん自身にきっとたくさんの“気づき”があったのです。

どうしても早く結果が欲しい、成長する姿を一刻も早く見たい気持ちはわかります。

しかし、人間が本質的に成長するには、主体性が何より大切なのです。

それをいかに引き出すかが問われているのです。

もちろん時には強制的に教えることも必要な局面は出てきます。

しかし、強制や矯正はリスクを孕んでいることを理解しなければなりません。

どんなリスクかといえば、好奇心を失わせてしまうリスクです。

ですから、そのリスクを踏まえた上で更に刺激を与えるタイミングをしっかりと見極めることができなければなりません。

 

今回お伝えしたかったことは、主体的な行動を引き出すためにはどのようなアプローチが必要かを考えることが大切なのではないかということです。

大人はどのように気づかせるか、感じさせるかをもっと考える必要があるのだと思います。

 

サッカーの本質を追求を追求する旅はつづく…