大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

サッカーが上手くなるために 〜ひとりで練習する時に意識すべきこと〜

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「サッカーだけは誰にも負けません」

小学4年生の時、私は転校先の小学校で「サッカーだけは誰にも負けません」と自己紹介の時に宣言してしまった。

東京の世田谷という良い子ちゃんばかりボンボンばかりの平和で穏やかな街から、横浜の辺境の田舎町に引越しをしたのです。地元のサッカークラブはヤンチャな奴らが多かったものの、地区ではいつも優勝するようなそこそこ強いクラブだった。私は世田谷の弱小クラブからの転校生だったのです。

最初の自己紹介の言葉で教室にいたサッカー小僧たちの火をつけてしまった。

早速その日の放課後に校庭でサッカーをしたわけです。

「お前どんだけうめーんだよ。見せてみろよ。」と挑発されながら、ヤンチャなやつらにコテンパンにされました。悔しくて泣いて帰った私は、その時に誓ったんです。あいつらより絶対に上手くなってやると。

 

ひたすら一人で想像し創造し続けた日々

近所に壁のある広い公園がありました。私をサッカー選手として育ててくれた場所。壁に向かってボールを蹴る日々。どうやって蹴ったら遠くまでボールが飛ぶか、どうやって蹴ったら狙った場所にボールが飛ぶか、壁の中にゴールを想像して蹴り続け、跳ね返ったボールをいかに止めるかということをやっていくうちに壁とリフティングすることを思いついてひたすら練習しました。

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相手を想像(イメージ)すること

そして、悔しい想いをした瞬間を思い出す。なぜボールを奪われてしまったのか、なぜ抜けなかったのか… 相手が足を出してきた瞬間になぜ避けられなかったのか。そう考えると色々わかってくるんです。

いつでもボールを触れるように準備してなきゃいけない。いつでも避けられるように足元からボールを離さないようにしなければいけないと。

そしてひたすら相手をイメージしながらドリブル練習をする。

あの瞬間なぜ抜けなかったのか…

フェイントにひっかからなかった。もっとフェイントを工夫しなきゃいけない。もっと色んな騙し方を考えなきゃいけない。そう感じた私は右に抜くと見せかけて左へ抜くフェイントを数種類考えて練習しました。その逆パターンもしかり。そして私は校庭でヤンチャな奴らを相手にチャレンジし続けました。

誰かと同じじゃダメだということ

気がついたら私は彼らの仲間になっていました。そして地元のチームにも入れてもらえることになりました。その後も続けていた自主練習の成果が出て1年後には地区の選抜選手にも選ばれました。より上手い子達が集まる環境でまた一つ上のレベルを要求される。上手い選手ばかりで個性的な選手ばかりのなか、無難にミスしないようにプレーしたところで存在感が消えるだけだと悟った私はいかに目立つプレーをするかに意識を集中させるようになりました。私は一人で練習することが多かった為に、ドリブルからいかにパスに繋げるか、いかにシュートに繋げるかをイメージして練習を重ね、ゆっくりボールをもってから緩急をつけたフェイントで抜き去ってからの壁にパス(或いはシュート)、跳ね返ってきたボールをトラップして奪いにきたディフェンダーをボールを浮かせてかわすなど自由に発想してイメージトレーニング兼実践を積み重ねました。

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サッカーを教わらずに想像し創造すること

私はサッカーをコーチたちに教わらなかったんです。小学生の時のコーチは有難いことに私のプレーを褒めてくれたり、叱ってくれることはあっても強制や矯正はあまりせず自由にやらせてくれたと思う。そして毎週末のように試合の機会をつくってくれました。

私にできるのはそこに向けてひたすら自分を磨くことでした。

どうやってサッカーが上手くなったかを振り返って考えてみると、やはり想像し創造し続けたことなんだと思います。

 

一番伝えたいこと

教わるな!

想像し創造しろ!

ということなんです。

サッカーは相手がいるゲームであり、相手との”駆け引き”のゲームなんです。

ひとりで練習するのであれば相手を想像しなければならない。

そして相手の発想を超える表現をしなければならないんです。

相手を意識すること、試合で何ができるかを想像して練習すること。

相手がいないところでどれだけ上手にボールが扱えても試合には通用しません。

本気の試合のなかで、あの緊張感のなかでプレーするイメージをもってやることです。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

 

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