読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

スポンサードリンク

 

模倣の時代は終わった。これからは独自性の追求が鍵になる。〜リオ五輪アジア予選 日本 対 タイ〜

日本代表戦レポ サッカー観戦レポート
follow us in feedly

リオ五輪アジア予選、日本対タイの試合を観た。

タイは面白いという噂は聞いていたのだけれど実際観てみたら、やはり面白かった。

結果は日本が4-0で圧勝したのだけれど、タイの独特のサッカーは結構好きだった。

タイの面白さは”駆け引き”と”球際”にある

試合開始早々、タイは出足の速さで日本を上回った。

タイの前からのプレッシャーと素早いボールへの反応でことごとく日本はボールを拾われ後手後手の展開になった。

「おお!タイ!いいじゃないか!」期待以上にやるなと思った。

タイはボール扱いも上手い。球際も良い。狭いところも上手にボールを回していく。

日本は苦しい展開になったが、右サイドでタイの裏を取ったことがきっかけに決定的なチャンスを立て続けに迎える。浅野のシュートはポスト直撃。サイドからのクロスをヘディングで合わせるもクロスバー直撃。序盤から面白い展開だった。 

タイのメッシことチャナティップ

タイの選手はみんな球際の駆け引きを大切にしている印象だった。狭いところでも上手い。球際の主導権争いは面白かったのだけれど、タイのメッシと呼ばれるチャナティップは素晴らしかった。ひときわ小さい選手なのだが独特のリズムでボールを動かし小さい身体で巧みに身体を使う。ボールを隠すテクニック、晒すテクニックは群を抜いていた。日本は彼からはボールを奪うことはできなかった。

 あれだけの技術がありながら決して持ちすぎない。早い判断力が印象的だった。ボールをちょっと持って日本の守備の視線を集めてボールを視線の外へ展開する彼のプレーをみて、良い選手だなと思った。ボールを受けるポジショニングも受け方もナイスでタイの攻撃のアクセントとなった。こういう選手が生まれるタイという国のサッカーに興味を持った。テクニカルで独特の個性を持つ選手が生まれる土壌。この目で見てみたいなと。

 

日本の攻撃を支えたのは矢島

さて、試合の方は徐々に日本のペースに変わっていった。

とりわけ効いていたのは矢島だ。彼が日本の攻撃を上手く支えた。

日本は真面目な選手が多い印象だ。ボールを素早く動かしタイの守備陣を走らせる。細かく繋いだりちょっと長めのパスで変化を入れたりと工夫するのだが、全体的にリズムに変化がない。そんな中、日本のペースを保持するきっかけとなったのが矢島であり、タイにペースを握らせなかったのは矢島の存在が大きかった。絶妙のポジショニングでボールを受けてタイのプレスの足を止めてボールを受け渡す。決して司令塔というわけではないのだが、彼のようにゲームの流れを感じることができて変化をつけられる選手はチームには不可欠なのである。

サッカーは独自性

結果的に4-0で日本が圧勝したのだが、タイは今後楽しみなチームだなと思った。

守備が下手だったり、ストライカーがいなかったりと課題は多い。それでも力任せにせず自分たちの強みを生かしたサッカーをしっかりと積み上げているような気がするし、タイ独特のリズムを持った選手が出てきている。

独自性は文化をつくる上で鍵になる。タイのメッシと16番はホントに独特で、南米っぽくもなく欧州っぽくもない、アフリカっぽくもない。まさにタイ独特の巧さなんじゃないかなと思った。こういう選手が世界で活躍するようになるとタイのサッカー文化が飛躍する。

 

 

模倣の時代は終わった。これからは独自性の追求が鍵になる。

日本はサッカーにおいては主に模倣をしてここまで発展させてきたように思う。

しかし、これからはそれでは世界に永遠に追いつくことはできないということが少しづつわかってきた。もっと日本独自の強烈な個性を世界に発信することが重要になるし、日本独自のプレースタイル、というものも確立していかなければならないのかなと思う。

日本人らしさや特徴はある。それをもっと自信を持って表現できるようになった時、日本が世界のトップと渡り合えるのではないだろうか。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

スポンサードリンク