12月某日、神奈川の寒川駅で素足のフットボーラーユダーイと遭遇した後、共に寒川の奥地へと向かった。どれくらい歩いただろうか、気が付いたらアビリドーゾ フットサルパークなる場所に到着していた。
そこでは早朝から大人も子供も入り乱れてロンドが行われていた。
素足のフットボーラーは足袋を履いてすぐさま参戦した。私も負けじとリュックを置いて混ざってみた。上手い。みんな上手い。しかし、その中に”ヤバい”人間が2人混ざっていた。なんと表現したらいいか… ”足の動きが異常に速い”、”ボールの動かし方が普通じゃない”。
”ヤバい”のだ。
そのロンドでこの2人からはボールを触ることはできなかった。
その2人のうちのひとり、ISSYさんをご紹介しよう
今日も早すぎて何がなんだか笑!年末ISSY納め。来年は何回会えるかな?笑!
Posted by 三保 奈麻美 on 2015年12月25日
この尋常じゃないボール捌き。”ヤバい”としか言いようがない。
ロンドの後のゲームでは何度かマッチアップしたのだが、はやすぎて足が出せない。足を出したらあっという間に抜き去られる。
常軌を逸したボール捌き
常識の守備が通用しない。圧倒的に速い足技を前にすると、足も出せない。抜かれない為の距離感もつかめない。
いつもの自分の間合いで守備をするとあっさり抜き去られる。
ボールを自在に動かせること、圧倒的な速さで動かせることができると、きっとディフェンダーなどスローモーションに見えるのだろう。抜かれないことに必死になっているとたちまち決定的なパスを出されてしまう。
ISSYさんは上手いを超えていた…
そしてもうひとりの”ヤバい人”を紹介しよう。
奥山雑技団の団長、奥山さん!
2015/12/19 sat. 奥山団長×Issy コラボジュニア技術道場 Futebol arteスペシャル先日開催した、ジュニアクリニックのほんの一コマです!
Posted by Habilidoso Futsalpark on 2015年12月21日
この人、タッチが… 身体の動きが… 常軌を逸している。
独特のボールの触り方。ピッチでの異様な存在感。なんなんだこの人は…
何を考えているのかまったくわからない。
頭の中を読ませない技術
狭いコートに15人くらいでゲームをしたときのこと。奥山団長は常に狭い隙間を突き刺すパスを狙い、ほとんどを通してしまう。この場にいた全員がかなりの技術を持っている猛者である。みんな狭いところを上手くボールを通すスキルがある。通させないスキルがある。しかし、この奥山団長だけは狙って通してしまう。狙うところが、通すところがエグい。誰も見えてないところにボールを通してしまう。味方も気を抜けない。いつボールがくるかわからない。ありえないタイミングでありえない場所からボールが自分の足元にやってくる。頭の中が読めない。スキマの先が見えること。見えている先を読ませない技術。その為の足技があり、身体の扱い方がある。こんな人初めてだった。
頭の中を読ませない技術の重要性を痛感した。
何考えてるかわからない。何するかわからないってサッカーの基本であり本質的なこと。これは教えることはできなくて、みせること、感じさせることしかできない。
だから、みて何を感じるか、本質を感じることができるようになるための感性を育まなきゃけないんだと強烈に思うわけです。
ISSYさんと奥山団長のプレー、表現力から多くのことを感じ、多くのことを私なりに学んだ。この2人は指導者ではなく芸術家だと思った。みる者の感性を刺激する芸術家だ。教わりに行くな。感じとりに行け。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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