大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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サッカーに捉われてはいけない 〜祖母井 秀隆〜

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祖母井さんの”生き様”

祖母井秀隆さんのトークイベントまで残り数日。

仕事で夜遅くに帰宅し、もはや睡眠時間を削らなければ「祖母力」を読み終えることはできな状況だった。あれだけ眠かったのに本を開くと不思議と「祖母力」に引き込まれていく。祖母井さんの生き様が、熱い気持ちが、言葉となって私の心に刺さってくる。

 

↓こちらも参考に

keikun028.hatenadiary.jp

 

結局、「祖母力」を読み終えたのは祖母井さんのトークイベントの30分ほど前だった。18時に会社を出て表参道のカフェで耳栓をして集中して読んだ。

読み終えて感慨に浸る間もなく急いでMFへ向かった。

そしてトークイベントは始まった。

 

 

 

私はメキシコビールを片手に祖母井さんの登場を待った。有坂さんの挨拶が終わり、いよいよ祖母井さんが登場した。

ゆっくりと杖を片手に現れた祖母井さんは想像を超えて柔らかく、優しい空気に包まれていた。私は「祖母力」を読んで壮絶な経験をしてこられた人間であることを知っていたから、どんな雰囲気の方なのだろうとドキドキしていたのだけれど、祖母井さんのオーラは誰よりも優しく、柔らかかった。

私はこんな言葉を思い出した。

”強い人は皆優しい” 

漫画「バガボンド」に出てくる一節である。

 

オシムベンゲルトルシエジーコよりも別格

この日、祖母井秀隆さんの所縁のある方が何人か来られていた。

その中でSC相模原の望月さんが祖母井さんのオシムについて話せという無茶振りに応えた内容がすごかった。

いずれも日本サッカーに大きな影響を与えた人物で世界的な名将と言っていい。そんな中でも別格だと望月さんは言った。

実際にどこがどう別格なのかという具体的な表現はされなかったが、私はなんとなくわかる気がした。「祖母力」に描かれているオシムさんの素顔や名著「オシムの言葉」を読んで、オシムさんはまさにサッカーの常識に捉われない”独自のサッカー感(観)”でサッカーを創造する人。ということをある程度知っていたからだ。

 

サッカーをやるまえに身体の本質的な運用が大切

祖母井さんが「最近は姿勢を大事にしている」というお話をされた。

姿勢… サッカーをやる前に身体の本質的な運用が大切であると言う。

目の付け所がやはり違う。多くの人は”外見や見栄え”に捉われる。この美しさはなぜ生まれるのだろう。どこから生じているのだろう。本質はどこにあるのだろう。というところまで行き着かない。美しいドリブルやかっこいいキックに捉われる。そうなるとただ一生懸命筋トレしたり、走り込んだりと中身のないありきたりな様になる。

しかし、大事なのは身体をどのように動かせばもっと良い表現ができるか、どのような感覚で動かすと良い表現が生まれるかというベースなのである。

 

サッカーに捉われてはいけない

 祖母井さんの話の中に以前ご紹介したこの本の著者の話が出た↓

 

甲野善紀という武術の達人に弟子入りしたというのである。

身体の使い方を学ぶ為だという。

つまり、サッカーに捉われてはダメだということだと思うんです。

私はそう感じました。

いまあるサッカーを進化させるには、いまあるサッカーの常識や在り方に捉われてはいけないということ。まさにオシムさんは日本サッカーが世界で戦うには、日本らしさ、日本の個性、特徴を生かすという独自性の重要性を示してくれた。それはいままでの世界のサッカーを疑似的に目指すということとは逆の発想だ。

祖母井さんはいま育成年代にその大切なベースを伝えようとしている。

人を大事にすること

祖母井さんは人をなによりも大切にしてきた方なのである。

人に自分の気持ちを伝える為に手紙を出すという話

オシムさんには24時間付きっ切りでサポートしたという話

そして現在も自分の”やりたいこと”、”やるべきこと”に向かって必要なのであれば年齢など関係なく、想いの強い行動している人との関係を大切にしていきたい。というそのスタンスが本当に素晴らしいと感じました。

お客さんからの質問にも本当に信じられないくらい丁寧に応じている姿をみて、祖母井さんの人間としての大きさを肌で感じることができた。

 

そしてなにより私は祖母井さんの飽くなき好奇心と純粋で捉われない在り方に感銘を受けた。

 

いくつになっても好奇心を持ち続け、情熱的に、信念に忠実に生きられる人というのは、逃げない人である。諦めない人である。

そう感じました。

サッカーをやるまえに人として成長したい。

そう思った。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

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