レアルのエースにしてシャドウストライカー
世界最高峰のクラブであるレアルマドリードに君臨する絶対的エースはクリスチアーノ・ロナウドである。レアルといえばクリロナ。多くの人がそう言うだろう。ベンゼマの名が出てくる前に、ハメス・ロドリゲス、セルヒオラモスの方がインパクトが強いかもしれない。
しかし、ベンゼマはレアルに長年君臨し続けているのである。ゴールが足りないと言われ続けてもレアルにおいて彼のポジションを脅かすものはいない。
なぜならベンゼマは圧倒的な個性が無数に存在する中で絶妙に調和することができているからだ。エースのポジションに位置しながら実はシャドウストライカーのような存在なのである。
圧倒的な個性を生かしながら自分の仕事を全うする
ベンゼマは悪童と言われるほどの強い個性があると言われていた。もっと個性の爆発が期待されていたのだ。しかし彼は良い意味で期待を裏切った。圧倒的個性のぶつかり合いの中で結果が求められるレアルマドリードにおいて自分の在り方を見出した。
ベンゼマのサッカー選手としての器のでかさ、それができる選手としての能力、クオリティが高いということだろう。
世界一のフォアードのゴール前のかけひきはエグい
ディフェンダーとのかけひきで優位に立つためのテクニックは実にエグい。
前で受けると見せかけて後ろに回りこむ。パスを出すと見せかけていきなりシュートを打つ。なによりボールのないところの動きが超一流なのである。映像を見てみよう。
ディフェンダーは嫌なところに入ってくるフォアードが一番嫌なものだ。ベンゼマはゴールが決まりやすい位置に常に入ってくる。常に狙っている。その位置に入るために様々な駆け引きをする。そして最適なやり方を見出した。ゴール前のどこにいても良い選択ができる。ロナウドやハメスへパスの選択肢、自身のシュートも同じで全てはゴールのために最善を尽くせる。ベンゼマはレアルの絶対的シャドウストライカーなのである。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…