大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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上手いとか下手とかよりも大事なこと 〜U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015〜

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U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015

昨日、どうしても観に行きたくて、仕事を抜け出して猛ダッシュ(電車とタクシー)でよみうりランドヴェルディグラウンドまで駆けつけた。なんとか最後の試合、バルセロナ対参加チーム選抜 エスパニョール対参加チーム選抜を観ることができた。

u12-juniorsoccer-wc.com

 

上手いか下手かよりも大事なこと 

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まずはバルサU-12と大会選抜チームの試合。
選抜チームは浦和レッズ柏レイソル鹿島アントラーズ等、各参加クラブの優秀選手が集まって構成されている。やはりみんなとても上手い。テクニックも判断の速さもバルサに劣っていなかった。

バルサとの違いは上手いとか下手とかよりも”勝負強さ”だったように思う。ここぞという時の力の入れどころが的確でサッカーを知っているなと感じた。
あともう一つ、試合中のコミュニケーションだ。バルサの選手たちは絶えずコミュニケーションをとっていた。細かいポジション取り、ボールの動かし方について選手間でのコミュニケーションが活発だった。
 

魅力のある選手の醸し出す空気

それは言葉にできるものではない独特の空気感、雰囲気であるのだが、そんな選手がエスパニョールにいた。バルサの試合と同じ時間に隣の芝生で行われていたエスパニョールの試合を後半は観にいった。試合を観ていて感じたことは日本の子供たちもレベルが上がったな、上手さだけで言えば全然引けをとらない。そんな中、エスパニョールのボランチの子がボールを持ったとき、「あっ、この選手は持ってる!」というなんとも言えない空気感を身にまとう子がいた。
 

 

 

いつの間にか私の目はボールを追わずにこの8番の子を追っていた。

するとどうだろう、彼の見ているところ、ディフェンスに行くタイミング、球際の足の入れ方、ボールの触り方、蹴り方、すべてが”美しい””カッコイイ”と感じた。

この”美しい””カッコイイ”という雰囲気は実は上手いとか下手とかよりも大事なものなんだと思う。”上手さ”とは別のところに”魅力”がある。

上手いとか下手とかそういうのが観たいんじゃない。言葉では表現しきれない”なにか”が観たい

本当はアルゼンチンのクラブ、デポルティボ・カミオネーロスを観てみたかったのだけれど間に合わなかった。このクラブを観に行ったサッカー関係者の知り合いも上手さやテクニックじゃないところの魅力があるということを話していた。

上手い選手はすでに五万といる。でも魅力のある選手はそんなにいない。

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常軌を逸したモノがみたい

私は最近こう思う。上手い選手は五万といる。もはやその辺の子供が私より上手いなんてことがザラにある時代だと思う。極論を言ってしまえば”上手い”選手ではなく常軌を逸したモノが観たいと思う。それはきっと強烈な個性であって、他の誰かが真似することのできない表現であって、その人にしかできない表現になるのだと思う。

 

明日もそんな”なにか”を探しに西が丘へ行く。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…