今回は、私が注目している女子サッカーチームを紹介したい。Facebookのタイムラインに流れてくる彼女たちの映像はいつも私の中のなにかを刺激する。
人間の持つ潜在能力を高めるボール遊び
彼女たちのリフティングを見ていただきたい。
身体よりも頭に汗をかくリフティング。人間のあらゆる感覚を刺激しながらボールと遊ぶこのリフティングは人間の潜在能力を高める、いや呼び起こすに違いない。
サッカーはピッチ上で身体よりも頭に汗をかくスポーツだ。常に状況を打開するための策を考えてトライしなければならない。しかも、相手がいて味方と共鳴する必要がある。まさに人間のすべての駆使して楽しむものだ。
サッカーのトレーニングは人間のすべてを駆使させる必要がある。 そういった意味でこのリフティングは本質的だ。頭も身体もフルに使いこなし、ボールを操らなければならない。まさに潜在能力を高める遊びといえる。
あらゆる刺激がとても大切だということ
彼女たちのようにトレーニングをすればサッカーが絶対うまくなるとは思わない。これができたからといって必ずサッカーが上達するとは思わない。しかし、この練習はとても面白い。サッカーが上手くなるには色んな刺激が必要だ。いつもと同じ練習、相手、場所ではあまりにも刺激が足りない。時にはいつもと違う環境で、いつもと違う遊びをやったほうがいい。これは選手がなにかを感じる機会を得ることでなにかを見つけるきっかけになる。「ああ、こんな身体の動かし方があるのか…」「こんな考え方があるのか…」と選手がなにかを”掴む”ことがなにより大切だ。
勝利よりも楽しむことを徹底するということ
大切なことを伝えておきたい。
サッカーは楽しい。サッカーを楽しんでほしい。
私は大人がサッカーの本質を理解せずに子供に強要することによってサッカーが間違った伝わり方をしてしまっている状況を度々目にしてきた。大人も子供もサッカーの楽しさを忘れるほどに勝利を強要することに違和感を感じている。サッカーは遊びであるということを忘れないでほしい。育成年代ではむしろ勝つことよりも楽しむことに徹底してほしいと思う。そんな土壌があるなかで勝利を本気で目指す少年が羽ばたいていく。
今の日本の環境は逆だ。みんなが勝利を目指さなければならないから、サッカーを続けられなくなってしまう。
マラドーナほどボールを愛し愛された人間はいない
マラドーナほどボールを愛し、ボールに愛された人間はいないだろう。見ているだけで楽しい。ボールを蹴りたくなってしまう。サッカーは楽しいということ!
サッカーの本質を追求する旅は続く…